大腸内視鏡検査(大腸カメラ)とは
大腸内視鏡検査とは、肛門から内視鏡を挿入し、直腸から盲腸までの大腸の中を直接観察する検査です。
大腸ポリープや大腸がんなどの腫瘍性病変のほか、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性疾患を調べることができます。
検査中にポリープなどが見つかった場合、その大きさや状態によっては、その場で切除などの治療を行えることもあります。
なぜ大腸の検査が必要なのか
大腸には、
- 大腸ポリープ
- 大腸がん
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
など、さまざまな病気があります。
特に大腸がんや一部のポリープは、初期には自覚症状がほとんどないことがあります。
「症状がないから大丈夫」と考えるのではなく、適切な年齢になったら検診を受けたり、血便・便通の変化・腹痛など気になる症状がある場合には医療機関を受診したりすることが、病気の早期発見につながります。
実際に大腸がん検診を受けている人はどのくらい?
20〜30代では、会社の健康診断を受ける機会はあっても、大腸がん検診は一般的な対象年齢ではないため、定期的に大腸カメラを受けている人は多くありません。
一方、日本では40歳以上が大腸がん検診の対象となっています。
ただし、一般的な大腸がん検診で最初から大腸カメラを行うわけではありません。
中心となるのは「便潜血検査」です。
厚生労働省の2022年のデータでは、大腸がん検診の受診率は全国で45.9%でした。
この45.9%の人全員が大腸カメラを受けているわけではなく、便潜血検査などを含めた「大腸がん検診」の受診率です。
便潜血検査とは?
便潜血検査も検便の一種ですが、主な目的は大腸がんなどを早期に発見することです。
専用の採便棒を使い、原則として別々の日の便を2回採取し、便の中に目では確認できないほどの微量な血液が混じっていないかを調べます。
日本では40歳以上の大腸がん検診として行われています。
便潜血検査で「陽性」「要精密検査」となった場合には、放置したり、もう一度便潜血検査だけを受けたりするのではなく、医師の指示に従って大腸内視鏡検査などの精密検査を受けることが大切です。
「何年に一度、大腸カメラを受ければいい?」は人によって違います
健康な人も定期的に2年に一度は受けてる人もいます。3〜4年に一度、大腸カメラを受ければいいと一律に決められるものではありません。
大腸カメラが必要になる時期や検査の間隔は、
年齢、便潜血検査の結果、過去のポリープの有無、家族歴、血便などの症状、潰瘍性大腸炎などの持病
によって変わります。
症状のない一般の方であれば、まずは40歳以降、定期的な大腸がん検診を受けることが大切です。
そして、便潜血検査で異常を指摘された場合や、血便・便通の変化などの症状がある場合、家族歴や持病などでリスクが高い場合には、年齢にかかわらず医師と相談して大腸カメラを検討してください。
私が伝えたいこと
私は潰瘍性大腸炎があり、毎年検査を受ける中で、大腸の状態を定期的に確認することの大切さを感じています。
だからこそ、病気を抱えている人だけではなく、今は健康だと感じている人にも、自分の体に関心を持ってほしいと思っています。
「何か症状が出てから」ではなく、検診を受ける。
気になる症状があれば、早めに医療機関へ相談する。
自分に必要な検査のタイミングを、医師と相談する。
人生100年時代と言われる今、健康は毎日の生活や仕事、家族との時間、やりたいことを続けていくための大切な土台だと思います。
体は資本です。
検査を怖がりすぎず、自分の体を知るための一つの機会として、大腸がん検診や大腸カメラについて考えてもらえたらうれしいです。


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